緊急事態宣言の解除によって、学校教育が再開します。約3か月という長い休校期間は、基本的に外出ができず勉強する時間も多分にあったことと思いますが、勉強量には大きな差が出ています。実際、授業再開後、勉強をしっかりしていた、と答える塾生が思った以上に少なく驚きました。(塾としても自習室に来て勉強しよう、と強く言えず、もどかしい時期でした。)
一方で、一部塾生に意識の変化がみられています。家では勉強できないと、自習室を利用する塾生(特に中学3年生)が増えています。当塾の高校生は人数は少ないものの、上記「2019年度学習成果」の通り、各校でみんな良い成績を収めています。これは普段から勉強をしている結果であり、その半分くらいは塾の自習室に通って長い時間勉強しています。これから高校受験を迎える中学3年生に関して言えば、毎年早い子では春先から自習室の利用が増え、学習習慣がついてきます。コロナで通常と異なる春を迎え、今年はどうなることかと少し不安でしたが、例年通り中学3年生にこうした傾向がみられたことに、私自身、少しほっとし、うれしく思っています。
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推薦入試、特色選抜の対策をする季節になりました。毎年この季節になると、学生にとって「文章を書く」ということ難しいのだということを実感します。多くの学生から、資料や図表を見ても、何をどのように書いていいのかわからない、という声を聞きます。
しかし、これは当たり前のことだと思います。なぜなら、良い文章を書くには、何より経験が必要ですが、学校ではなかなか指導に時間を割けません。結果として、年に数回しか文章を書かない学生は良い文章が何なのか理解できないのです。自分の考えを文章にまとめ、その文章の評価を受けるということを何度も繰り返して良い文章を書けるようになります。そして、私は、文章のスキルを身につける場は、数多くのレポートや論文を書く大学なのだと考えています。 一方で、大学受験でも今後より一層書く力が求められるようになります。実際、義務教育でもアクティブラーニングを導入し、自分の意見を表現する場を作ろうとする動きがみられます。 学習塾は定期テストという目の前の結果を出すことを求められます。しかし、個人的には、詰め込む暗記重視の教育よりも、自分の意見を表現する教育の方が重要だと考えています。小論文の指導は根気が必要ですが、私にとってとてもやりがいのある指導です。 クラバでは、英語検定、漢字検定、算数検定・数学検定、そして、GTECジュニアの受験会場となり、定期的に受験を受け付けています。
勉強を指導することが本分である学習塾にとって、検定試験は必ず行わなければならない、というものではありません。実際、手間のかかる検定試験の開催を行わない学習塾も多くあります。 クラバがこれらの検定試験を行う最大の理由は、「目標を設定する」→「計画を立てる」→「受験する」→「結果を見て目標を設定する」→「計画を立てる」…というサイクルを作るツールとして活用するためです。検定試験は目標設定に活用でき、これが前向きな勉強を導きます。つまり、目標があればより自立的に学習ができるでしょうし、良い結果が出ればうれしくなります。これが検定試験の最大の価値です。(たしかに検定試験の合格によっては受験にプラスの評価になる場合がありますが、それはあくまで“おまけ”です。) 検定試験は、前向きに捉えれば必ずプラスの効果が受験生に生まれます。ゲーム感覚でも良いので、検定試験の受験を前向きにご検討ください。ご不明な点は面談時などにお気軽にご相談ください。 「学力を伸ばす」ためには、勉強の量と質を高める必要があります。集中して勉強できたから勉強時間は少なくて良いのかというと、集中して“長時間”勉強した方が望ましいのは自明です。したがって、成績を上げたい、志望校に合格したい、のであれば、集中して長時間勉強する習慣を身につけなければなりません。
しかし、集中して長時間勉強することは、簡単なことではありません。大人でも簡単ではないです。そこでお子様のために我々大人ができるのは、環境を整えてあげることです。気が散る要素を減らした環境に身を置くことで、自然と机に向かわせる、そして、ペンを持たせることができると考えています。 クラバでは自習室利用を推奨していますが、それはこのような理由によるものです。そして、だからこそ自習室の環境にこだわり、佐野市内でもトップクラスの環境整備に努めています。 勉強に前向きに取り組めるかどうかは、成績向上の大きな要因です。そして、その“前向きさ”に影響を与えるのが“モチベーション(やる気、意欲)”です。
そのモチベーションを引き出すために最も重要なものの一つが目標を設定することです。では、どのような目標がモチベーションを引き出すのでしょうか。 モチベーションを引き出す目標とは、①内容が明確、②達成基準が明確、③レベルが適正、そして④自分にとって魅力的であることが必要です。私自身、普段子供たちと接して、この中で特に④が難しいと感じています。これは多くの塾生に夢がなく、どの高校(大学)に行ってもいい、と考えているためです。一方で夢を見つけることは容易ではなく、多くの大学生は大学3~4年時の就職活動で就職先を決定していることも事実です。 しかしながら、目標を「自分にとって魅力的である」と認識することは重要です。そのためにも情報を集め、「この高校(大学)に行きたい」と思えるまで悩み、考えなければなりません。その結果、「ここに行きたい」と思えたときこそ、モチベーションが高まり、勉強に前向きに取り組める状態になったということなのです。 3月は受験が終わり、卒業を迎える節目の月です。今まで勉強を指導してきた塾生が次のステップに進む嬉しい季節でもあり、別れの悲しい季節でもあります。
高校受験という節目を迎え、中学3年生は約3分の2の塾生がクラバを卒業します。卒業で役目を終えたという思いの一方で、卒業という選択肢が正しいのか、私自身葛藤が生まれます。 卒業する理由は人それぞれですが、受験勉強で身につけた勉強する習慣は高校でも継続してもらいたいと考えています。高校受験はあくまで通過点にすぎず、大学受験を見据えた学習が望まれます。クラバは自習室等の学習環境の整備に努めてまいりますので、同様の環境がなければ週1回の授業だけでも継続し、週5回は自習室に通う、というような利用をお勧めします。 他方、高校3年生の塾生は、大学生になるため卒業です。本音は就職まで面倒を見たいという気持ちですが、大学生になる以上見送るしかない、というのが現実です。別れは別れとして受け入れ、一人の社会人として卒業する塾生に向き合い、メッセージを伝えていきたいと思います。 宿題や部活動がある中で、中学生が英検の勉強に時間を割くことはとても大変なことだと思います。
しかし、テレビを見る時間やゲームをする時間を減らし、勉強する時間を増やすことは中学生にとって本当に価値のあることです。英検対策を受講している塾生が英検の勉強をしている姿を見て感心させられると同時に、この時間は決して無駄ではない、着実に力はついていると確信しています。 私自身、学生時代に英語の勉強に力を入れましたが、語学の習得は甘いものではないということを実感しています。片手間の勉強では語学力は身につきません。 したがって、私たちは塾生を本気にさせて勉強に向かわせ、より多くの勉強時間を作ってもらうしかないと考えています。保護者の皆様も語学の習得を含む勉強の成果にはそれ相応の時間が必要ということをご理解いただき、自習室利用のための送迎などご協力をお願いいたします。 |